第6話

私は自分の席で目を覚まし、失望を押し殺さなければならなかった。アネットはちょうどバスルームから出てきたところで、彼女が私たちのところに来る前に、腕に沿って指先が優しく触れるのを感じた。もし昨夜のことがルックの熱のこもった眼差しでわからなければ、あれは単なる鮮明で完璧な夢だと思っていただろう。彼はセクシーにウインクし、悪戯っぽく笑ったので、私の体全体がまたくらくらしてしまった。

昨夜のオーガズムの記憶が押し寄せてきて、もっと欲しいという思いしか浮かばない。私の顔が赤くなっているのを見て彼の瞳はさらに暗くなり、二人きりになれるものなら何でも与えたいと思った。

「あとどのくらいかかるの？」アネッ...