15話

トレイは、キャットが彼に寄り添い、胸に頭を乗せた時、信じられない気持ちだった。彼は呼吸するのも恐ろしかった。この夢から覚めてしまうかもしれないから。彼は腕を彼女に回して強く抱きしめると、彼女はさらに身を寄せた。

「一つ聞いてもいい？」キャットが笑顔で彼を見上げた時、彼は尋ねた。

「もちろん」彼女は彼の腹部と胸に手を這わせながら言った。アトラスの喉鳴りはさらに大きくなった。

「アトラスを紹介したことが、すべてを変えたのかな？昨日まで君は僕が触れることを怖がっていた。今日は、まったく怖がっていない。文句を言ってるわけじゃないんだ。ただ、これを台無しにするようなことをしたくないんだ」トレイは、...