105話

オットーとティトは恐怖で目を見開いてキティとハーレーを見つめていた。キティはハーレーの頭を撫でながら、二人の男を見据えていた。双子は同じ考えを思いついたように腰に手を伸ばしたが、何も出てこなかったことに驚いた様子だった。キティは二丁の拳銃を掲げて笑い始めた。

「これを探してる？スリの技術は忘れてないわ。あなたたちが私のライオンの存在に驚いて無防備になってるって分かってたから、簡単だったわ。さあ、話し合いましょう。ロナルドのようになりたくなければね」キティはハーレーの耳の後ろを掻いてやると、男たちが口を開けたまま見つめる中、ハーレーは大きく喉を鳴らした。

「あなたと話せば、私たちを解放してく...