第24話

アレキサンダー視点

「うっ!」私は小さく呻いた。消毒薬の臭いが鼻を刺激していた。

頭は制御不能なほど痛み、まぶたは重く閉じたままだった。

一体どこにいるんだ?

何があったんだ?

なぜ周りが医務室のような臭いがするんだ?

顔に手を持っていこうとしたが、何か温かいものが私の手を動かせないようにしていることに気づいた。

ゆっくりと目を開け、まぶしい白い光に対して数回まばたきをしてから、やっと焦点を合わせることができた。

混乱した視線を動かし、自分が医務室にいることを確認した。そして視線を下に移すと、少女が眠りながら私の手を握っているのが見えた。

何だこれは?よくも彼女は!

「おはよう、アルフ...

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