第120話こんにちは、ドゥーガルです

レジーナの視線はドアの方向を追っていた。彼女は毛布をめくろうとした。だがその瞬間、再びダグラスの声が聞こえてきた。「明日は早起きしなきゃいけないから、早く寝なさい」

レジーナは再びベッドに横になった。

「おやすみ」

「おやすみ」

翌日、レジーナは午前八時に制作チームと録音の約束があった。

レジーナは再びホテルを出発し、近くの録音スタジオへと向かった。

前回この道を歩いた記憶はまだ鮮明に残っていた。今回は、レジーナの心は遥かに穏やかだった。ノーモンシティに来る前にフィリップからの電話に影響を受けたことは否めないものの、前回ほど絶望的な気持ちにはならなかった。

何と言っても、ダグラス...

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