219話

「大丈夫ですよ、セモナ夫人、任せてください」

レジーナはただダグラスに頷いて黙っていた。

言わなくても伝わることもある。二人はそれを理解していた。

レジーナはダグラスがセモナ邸に戻ったと聞いた時、すぐに子供たちの写真やビデオを撮ってきたか尋ねた。

ダグラスはにっこり笑って「ああ、たくさん撮ってきたよ」と答えた。

冗談ではなかった。

レジーナはダグラスの携帯を手に取り、二人でソファに腰掛けて一緒に見始めた。

ダグラスはレジーナが子供たちを狂おしいほど恋しく思っていることを知っていた。彼女はよく夜中に目を覚まし、イヤリーとリリーの名前を呼んでいた。

そんな時はいつも、ダグラスが彼女...