558話

チャールズは空中に浮かんでいた。アレックスが彼を持ち上げていたからだ。彼の足はただブラブラと揺れ、大きな目をパチクリさせながら、混乱した様子を見せていた。「キャサリン、キャサリンだよ」と彼は言った。

アレックスの表情が真剣になり、深呼吸をして黙り込んだ。その厳しい眼差しにチャールズは少し身をよじった。

キャサリンはそれを見て、素早くチャールズを腕に抱き寄せた。「何してるのよ、アレックス？子供を怖がらせないで！」

アレックスは動じなかった。「彼が君をキャサリンと呼んだ。それが問題だと思わないのか？」

キャサリンは彼に向かって目を回し、優しくチャールズの頭を撫でた。「気にしないで、チャール...