温かく柔らかな玉

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第400話

その時、林薇薇はポケットから携帯電話を取り出した。

取り出すと同時に、彼女は電源ボタンを押した。

そうして取り出した時には、彼女の携帯の画面は光っていた。

携帯を耳に当てながら、林薇薇は尋ねた。「何か用事?」

実際には、誰も林薇薇に電話をかけてきてはいなかった。彼女はただその場を離れる口実が欲しかっただけだ。

「カラオケにいるの。外に出て話すね」

そう言いながら、林薇薇は立ち上がって外へ向かった。

林薇薇が出て行ってしばらくすると、王開山も外へ出た。

嫁が電話をしていないのを見て、王開山は早足で近づいた。

嫁の前に立ち、王開山は尋ねた。「どうしたんだ?」

「お義父さん」眉をしかめた林薇薇は言っ...

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