71話

マディソンがレイチェルとの待ち合わせ場所であるセントラル・スクエアに到着すると、レイチェルは広場の脇のベンチで二本の綿菓子を持って彼らを待っていた。

クインティンとハンナは遠くから彼らの名付け親を見つけると、お母さんの手を離して彼女の方へ走り出し、興奮して叫んだ。「ゴッドマザー、ゴッドマザー、私たちここだよ！」

レイチェルは椅子から立ち上がり、すぐに腕を広げてしゃがみ込んだ。綿菓子を持つ手を高く掲げながら、もう一方の腕で彼女に向かって駆け寄ってくる二人のかわいい子どもたちを抱きしめた。

「クインティン、ハンナ、おいで。この綿菓子を食べてみて、おいしいかどうか教えてね」レイチェルは笑顔で言い...